BT6②|夜、戻ってきた希望と重なる涙。

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BT5の夜にあった薄いピンクの線が、
BT6の朝には真っ白になっていた。

とんでもないくらいに勝手に落ち込み、
検索魔を発動させ、
文字通り「お通夜モード」
で出勤した今朝。
一日中、
普段通りを装うのはあまりに辛かった。


よりによってそんな日に、
隣の園で働く同い年の職員が
産休前の最終出勤ということで、
私の園にも挨拶に来てくれた。

みんなでその方を囲み、
性別当てクイズや
予定日からの行事の逆算など、
インタビュー形式で大盛り上がりの時間。
その輪の中で、
私も顔だけは必死に笑顔を作り、
ぎこちないけれど精一杯その場を保つ。

マスクをしていて、本当によかった。
きっと誰にも気づかれていないけれど、
うまく笑えていなかったはずだから。


そそくさと退勤して帰路につく。
昨日とは少し違う、
生理痛のような感覚。
子宮付近が全体的に張り、
また重いような体感が戻ってきた。
さらになんとなく感じる程度の、
軽い腰痛。

「……なんだろう、この感じ」

自分の体の中で何が起きているのか、
毎日が不思議で仕方ない。
自宅に着いて一人で深呼吸をし、
トイレへ。
丸6日が経過したタイミングでの
BT6、二度目の検査。

結果は……

線が、ある。
ちゃんと、見える。

戻ってきたどころか、
昨日の夜よりも心なしか
ハッキリしている。

検査は朝イチと言われるけれど、
私の場合は夜の方が値が出やすいタイプ
なのかもしれない。
明日からは、1日1回、
夜の検査にして記録を続けていこうと思う。


けれど、
今朝ひどく落ち込んだ私を見て、
夫はフライング検査をよく思っていなかった。

「もうしなくてもいいと思うけど?」

その言葉が、
グサリと刺さった。
そんなこと、
頭では痛いほど分かっている。
一般論なんて、
誰よりも調べ尽くしているのだから。

数ヶ月間、
数々の副作用を乗り越え、
職場には頭を下げて時間を調整し、
病院へ向かっては何時間も待つ。
エコーのたびに着替え、
採血を繰り返し、
大好きなお酒も我慢してきた。
移植後は時間が過ぎるにつれて、
どんどん体調が変化していく。

当事者である私が、
判定日まで何もしないで楽しく待つなんて、
できるはずがない。

自分の体に起きていないことだから、
人は冷静に客観視ができる。
私は、夫に一般論を求めていたわけじゃない。
ただ、
一緒に「当事者」でいてほしかっただけ。


溢れ出す涙とともに、
募る想いを伝えた夜。
感情のジェットコースターに
揺さぶられ続けた、クタクタの一日。

もう、今日はこれでおしまい。
夫も、思うところや言いたいことが
たくさんある様子だった。

けれど、これ以上はもういい。
二人で、ただ眠ることにした。


🌿 今日の整理
✔︎ 検査結果の推移:朝の真っ白から一転、夜に再度陽性反応
✔︎ 体調の変化:生理痛に似た下腹部の張りと重み、軽い腰痛
✔︎ 職場でのひととき:産休入りの同僚を祝福する、複雑で切ない時間
✔︎ 夫婦の葛藤:フライング検査を巡る温度差と、当事者としての本音
✔︎ 今夜の決意:一喜一憂した一日をリセットし、まずは休息をとる

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