このテーマについては、何度も夫と話した。
最初は、安定期に入るまで
どちらの家族にも言わない、という結論だった。
私たち夫婦にはお互い年上の兄弟がいて、
どちらの家族にもすでに孫がいる。
いわゆる“祖父母活”は、十分にできている状況。
だから、強い圧力があるわけではない。
けれど、結婚して5年以上経つと、
何気ない会話の中でふと触れられることがある。
「そろそろどうなの?」
その“サラッと”が、
私の中ではいつも“グサッと”だった。
だからこそ、治療を始めたことを伝えて
一喜一憂させてしまうのも違う気がしたし、
何より自分のメンタルの負担になりそうで。
変に期待させないためにも、黙っていようと思っていた。
でも、前の記事で書いた旅行のことがあった。
朝早い飛行機だったから、
空港に近い実家に前泊する予定だった。
その旅行が、採卵のタイミングと重なり、
キャンセルせざるを得なくなった。
母は、私たちがその旅行をどれだけ楽しみにしていたか知っている。
理由もなく「やめた」と言えば、
かえって変な憶測を生む気がした。
妊娠?
体調不良?
夫婦関係?
それが嫌で、
私の母にだけは伝えることにした。
美味しい焼肉とご飯を用意して、家に招いた。
母は、ただならぬ雰囲気に少し身構えていたけれど、
私たちは淡々と話した。
なぜ治療を始めることにしたのか。
どんな治療になるのか。
どんなスケジュールになりそうか。
母は、不妊治療についてほとんど知らなかった。
体外受精や顕微授精の話をすると、
「そんなことができるの?」と驚いていた。
最後に、
「がんばってね」と言ってくれた。
そして私はお願いした。
私から報告するまで、
このことには触れず、見守ってほしい、と。
職場にはすぐに伝えられた(→こちら)のに、
実の家族には1ヶ月かかった。
親子関係は良好で、
なんでも話せる関係だと思っている。
それでも、この話題は別だった。
近いからこそ、
言いにくいことがある。
でも、母にだけは伝えておいてよかった。
きっと、これから先の自分のために。
資料を広げて一通り話し終え、
ノンアルで乾杯。
美味しいお肉を、3人で食べた。
🌿今日の整理
・「言わない」も、「言う」も、どちらも間違いではない
・近い存在ほど、伝えるのに勇気がいることがある
・期待を背負いすぎない環境を、自分で整えることも大事
・見守ってほしい、というお願いは甘えではない
・不妊治療は、夫婦だけのことでもあり、家族との距離の取り方も問われる
